SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
「ゴメンなさい…」



「…お前は本当にトロいなぁ」



「…ゴメンなさい…」



麻友は口癖のように謝る。麻友を責めて謝らせているのはこの俺だ。




自覚してるのに、それを直そうとしない。


悪いのは全て俺だーーー・・・



「ほら」



俺は麻友の右手を握る。小さくて白い可愛い麻友の手。



「蓮人…さん」



「はぐれたら困るし、迷惑だ」



忘れかけていたときめきが俺の胸に甦る。


手を握るだけではなく、


本当は麻友とキスしたいし、それ以上のコトもしたいと思っていた。

でも、それは出来ない。

手を握り合っているだけで茹でた蛸のような麻友の顔。

初心な彼女の反応がとっても可愛く思った。







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