孤独な最強姫

だって私から人に関わろうとしたことなんてないもん。

どうせストレス発散のための嘘でしょ。ほら、私って地味な格好だから言いやすいんだよ。

私は無表情で先輩を見つめる。

「どうせ、色目でも使ったんでしょ」

言いがかりはやめてほしい。

琉亜「私、色目なんて使ったことありません」

第一、色目なんて使って何になるの。

まず色目の使い方なんて分かんないし。

「ムカつくッ」

先輩は手を上げて私を叩こうとする。

普通なら怯えるだろうけど、私はどうってことない。

だって私には、そんなへなちょこパンチは効かないから…。
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