みつばちとはちみつ
「お前、この雰囲気のままなら、いっそ
言うとおりにして、俺の機嫌とろうと
してない?泣くほど いやなのに。」
「え?・・」
「みえみえなんだよ! バカ!こんなの、
俺だって いやだ!」
「ヒロ?・・じゃ、なんでしたの?」
「・・確認」
「何の?」
「・・お前が キスして幸せじゃないと、
俺も やっぱり幸せじゃない。・・同じ
なんだよ。同じじゃないと いやなんだ。
・・お前が ドキドキしてる時は、俺も
ドキドキしてるんだよ。お前ほど、
わかりやすくないかも しれないけど。」
「・・そうなの?」
「お前は 真っ赤になるか、口 ん〜!ってするよな、ドキドキすると。・・・
じゃあ、俺は?どうしてる?」
「・・キスする。」
「バカ。ドキドキする度にキス してたら
お前 すごい恥ずかしい事になるぞ。
いいのか? 町中で。できないだろ。
なんか、気づかない?」
「・・そういえば 最近 ぐーで左の鎖骨の下、よく押さえてる・・」
「・・正解。ドキドキしすぎると、
ここがさ、ぎゅーって痛くなるんだ。」