みつばちとはちみつ


先輩が すぐ近くに来た時、


「上段 後ろ回し蹴り!」


ニナの声が響き、くうの回し蹴りが…先輩の鼻 すれすれだった…


「先輩、危ないですよ。
・・・迂闊な事、しないで下さいね。」


驚いて、うろたえてる 先輩にくうが
冷たい声で 言い放つ。


「え? あ、はい。ごめん・・」


「・・ニナ、今の蹴り!見た?
完璧じゃなかった?! ・・あ、先輩。
二度と近付かないで下さいね。
次は本気で、当てちゃうかも しれません
から。わかってますよね?! 」


先輩達は 慌てて 離れて行った。


周りは どよめいている…どういう事?



「・・くう?どういう事?・・さっきの
何?」


みんなから 離れて くうに問い詰める。


「全部 あの先輩の嘘だから!確かに
告白されたけど、その場で断った!
なのに、付き合ってるって 言ってる
って? 何それ・・

今日、エミに聞くまで知らなかった!
・・・腹立つ・・本当は、本当なら
当ててやりたかった!
顔見た瞬間、飛び蹴り したくて、
ずっと ガマンしてた‼︎ 」


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