みつばちとはちみつ
「お、ヒロ 今日 珍しく遅いじゃん。
くうちゃんと のんびり登校しすぎた?」
「全然、のんびりしてないし・・」
モールに買物に行った日から、ほとんど
2人きりの 時間がない。
帰りは 待っててくれるけど、ニナが
一緒だし、家では みんな いる。
くうが家に帰る時は ニナと一緒に
さっさと 帰っちゃうし…
学校では くうとは 校舎が違うから
あまり会えない。
だから 2人きりでいられるのは 朝ぐらいしか…キスも さっきのが あの日以来で…
あ〜キスしたい…抱きしめたい。
限界だぁ…
「よし!コウ、俺 今日クラブ休む!」
「はあ?なんか 用事でも あるの?」
「ある!くうと デート!」
久しぶりに くうとのんびりしたい!
で…キスして 抱き締めたい!
「・・それ、先輩に言えるのか?
試合、明後日だぞ。」
「・・やっぱり、無理?」
「当たり前だろ。しかも主将、くうちゃんの 大ファンなのに・・
私情 挟まず お前に接してるけど、それ言って 休んだりしたら・・」