みつばちとはちみつ


あみ先輩が くうの頭を撫でながら 声をかけた…


「くう。よく頑張ったね。・・本当に
最後まで 優しいんだから・・」

「あみ先輩・・私、頑張った?
大丈夫かな・・あの人達 来るかな?
こんなつもりじゃなかったのに 私、キレちゃった・・」

「さあね。でも、あんたは やれる事したんだから、もう心配しなくていい。後は
あいつら次第。あんたは よくやった」


…何の事を話してるんだ?
来るとか、誰が?


「ん・・あみ先輩。来てくれてありがとう。すごい うれしい・・」

「しかし・・あんたの関西弁・・
あ、思い出したら・・ごめん!ふっ・・
ふふふっ・・あ〜はははっ!くうっ!
すっごい 関西弁!あはははっ!」


あみ先輩が 笑い出した事で 急にみんなが堪えてた笑いを耐え切れずに 笑い出した。

「な、なんで・・くうが・・関西弁!
あはは、関西弁って・・」


…そりゃ びっくりするよな。
俺とニナは 慣れたけど…


「ヒロ、ニナ・・そんなにすごい関西弁
だった?久々なのに・・」

「うん、すごかった・・久々なのに。」


「あ〜、笑った!さ、みんな。一件落着したし、後は五十嵐君に 任せて 部活に
戻ろう!いいよね、ラグビー部主将?」

「ああ、五十嵐、梶さん ショックが大きいみたいだし、送ってやれ!今日は もういい。帰れ。」

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