みつばちとはちみつ
* 第10章 *
×× ヒロ ××


「ヒロ〜!コウ君〜!がんばれ〜!
あっ!大川主将!がんばってください!
井上先輩も、中山君も がんばって〜!」


くうが スタンド席から 手を振って大声で 声援を飛ばしてる。

かわいいなぁ〜…

でも、呼ぶ名前が多すぎる…そこは気に食わない!


「梶さん、復活したみたいだな。よかったな・・俺の名前 覚えてくれたんだ・・
感激だ・・今日、がんばる!」


「主将・・俺の彼女です。」

「わかってるよ!いちいち念押さなくて
も!・・心 狭いぞ、お前。」

「!! 悪かったですね!」


周りを見ると、くうに名前を呼ばれ 応援
された奴らが ぽ〜っと なってる…

あの騒動に 駆けつけてくれた ラグビー
部員だ。隠れ くうファンの……

駆けつけたみんなを くうは名前まで
しっかり覚えた。

きっと 空手部員の名前も 覚えてるんだろう。でも…仕方ないか。

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