みつばちとはちみつ
あの後、中々離れない くうが おかしいと思ったら、張り詰めてた気持ちが 緩んだのか すごい熱を出してた。
くうの家に連れて帰っても、おばさんは
仕事でいないと思った俺は 後の事は
考えずに ウチに連れて帰った。
母さんがいるから その方がいいと思って
…
実際 母さんが たまたま早く帰ってて、
俺のベッドに寝かせ、くうを着替えさせてくれた。
「すごい熱ね、今日はもう動かさない方がいいと思うわ。このまま寝かせておきましょう。くうちゃんのお母さんに連絡しておくから。」
…このまま?夜も?
「か、母さん・・俺・・どこで・・」
もしかして 一緒に?いいのか?
「・・ヒロ・・バカな事 考えるんじゃ
ないわよ。あんたは マサの部屋で寝なさい!わかった?!」
「・・・はい。」
そりゃ そうだ…当たり前だ…
その後、夜まで眠り続けたくうは
俺が 夕飯も風呂も 済ませ、ベッドの脇で うたた寝をしそうになった時、入って
来た 母さんの声でやっと目を覚ました。