みつばちとはちみつ
ピンポ〜ン・・
「ヒロ、いらっしゃい。早かったね。
ちゃんと ご飯食べて来た?」
「・・食べた。」
出迎えたくうは 風呂上がりって感じで
髪は まだ少し濡れて、見た事のない
パステルカラーのパイル地のパーカと
お揃いのショーパンを 履いていた…
かわいい…部屋着だもんな。
見た事ないカッコ…ウチに置く着替えも こんなの置けば いいのに…
「だめ! 部屋は・・」
まっすぐ 部屋に行こうとした俺を 呼び止める。
「・・ごめんね・・もう、いつお父さん達 帰って来るか わからないし・・」
…確かに。こんな時間に 2人きりで部屋にいるのは…
しかも こんな かわいい くうに 何もしないと言い切れない自分もいる。
「ん、そうだな。部屋は まずいな。・・
ここで 話そっか?」
「うん!コーヒー 淹れるね!」
安心したように 笑顔で答えた…
親に不信感を与えないように考えてるのかな…すげえな、くう…