みつばちとはちみつ


リビングのソファに 座り、くうの淹れた
コーヒーを飲む。


「学校・・どうだった?」


くうが聞きたいのは、あの事だろうな…

正直、迷った。あの女の事を言うべきか どうか。

でも、あみ先輩に助けられた事は 伝えたい。だから 全て話す事にした。


「あみ先輩・・ありがとう・・」


泣きながら 先輩への感謝を口にする。


「大事にしような。あみ先輩達との絆。
よかったよな・・あの人達に出会えて。
俺、応援団やって、本当によかったって
すごく思う。」


無言で コクコク 頷いてる。


「後は・・うん・・何人かには、告白された・・でも、全部 断ったから。もちろんな。俺には くうしかいないって。で、
思いつくだけ、昨日の助っ人のみんなに
お礼してきた。これからも くうの事、
守って下さいって。みんな 当たり前だ!
って 言ってくれてるぞ。さすがだな。
くう。お前の人望だ!」

「・・違うよ、ヒロ・・」


ん?…何が?

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