みつばちとはちみつ


「何が 違うの?」


自分から 定位置に 顔を埋めてきた。
そのまま しっかり しがみつき、


「・・私の人望なんかじゃない。私には
そんなのないよ・・ヒロが・・ヒロが
彼女の為に みんなの所 まわって、頭 下げたからじゃない

彼女の為に そこまでするから、みんなが応えてくれたんだよ。ありがとう ヒロ。

告白、断ってくれたのも・・ありがとうごめんね、いやな思いさせて・・」


俺が?そうなのかな…わからないな。
でも、そうだとしてもその原動力は くうだ。面倒くさがりの俺を、こいつへの想いが 動かす…

こいつがいれば、なんでも 出来る気さえ
する。


「くう・・もう、心配ないから。
だから ずっと そばにいて?俺のそば、
離れないで・・」

「・・ヒロ、大好き。」

「キス・・して。くう。」


自分からは 中々しないくうに催促する。
真っ赤になった顔を ゆっくりと 近づけ
唇を 当てる。


小さいキスを 何回も、俺の顔中に…くうにしては 珍しく…

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