みつばちとはちみつ
「ニナ・・私にマネ、出来るかな・・」
「くう?・・やりたいの?」
ママちゃんと3人で夕飯の支度を始めた。ニナの集中特訓だから 私は ほとんど見てるだけだけど…
「やりたいとは思うけど・・自信ない。
マネって みんなのサポートでしょ?
出来る気がしない・・」
…そう言う私に ママちゃんが優しく話しかけた。
「くうちゃん。料理 習い始めた時、どうだった?自信満々だった?」
「・・ううん。何も作れないかもって
思ってた・・」
「でも、今は違うでしょ? たくさんレパートリー増えたよね。何でもそうよ。
自信満々で 何かを始められる人は いないの。手探りで 努力しながら少しずつ 自信が ついていくのよ。これからもね。
ニナちゃんも。覚えておいてね。」
「ママちゃん・・」
そうか…何でも初めは そうなんだ…
「ただいま〜!あ〜・・疲れた・・」
ヒロが 帰って来た!
…ママちゃんの言葉で 心は もう 決まっていた。