みつばちとはちみつ


「ヒロ、おかえり〜。お疲れさま!」

「くう・・疲れた・・部屋まで、連れてって・・」


そう言って 私に のしかかる。


「ちょ、ヒロ!重たい!ヒロ?・・寝てるの?・・マサ兄〜! 助けて〜!」

「くう!どうした!」


大慌てで 駆けつけた マサ兄は
「・・何やってんだ、こいつは・・」
と ヒロの頭を叩いてる。


「マサ兄!重いの!早く ヒロ持って!」


何とかヒロを部屋に運んで ベッドで寝かせた。

…おかしいな。ここまで疲れるなんて
今まで なかったのに…

あ、擦りむいてる…


「ママちゃん、救急箱〜。ヒロ ほっぺた
擦りむいてる。結構 痛そ〜・・」


濡れタオルと 救急箱を持って、部屋に行き タオルで体の拭ける所だけを拭き、
傷の手当てをする。相当 眠いのか、ピクリともせずに寝ている…


手当ても 終わったし…「お疲れさま」
と キスして 部屋を出た。

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