みつばちとはちみつ
* 第12章 *
帰り道…お互い まだ気まずい。
母さんの言葉の意味は わかってる。
やりたがってる くうを 俺のわがままで
やらせない事は できない…
でも…
「ヒロ・・ほっぺた、大丈夫?」
「え?ほっぺた・・?」
手をやると、すでに手当てした後…
ケガしてた事も わからなかった。
「・・あのタックルの時だよね?あれ、
本当に怖かった・・ヒロ、中々起きないんだもん・・怖かった・・・」
思い出したのか、くうの目に涙が溜まり出した…
「くうの声で、気がついた・・」
「うん。めっちゃ叫んだ。でも、遠くて
体 乗り出しても 遠くて・・マネしたらもっと近くまで 行けるかなって。
それが一番なの・・自分の為・・
だめだよね? こんな理由じゃ・・」
もう 涙は溢れてる…寝不足は 俺の自己管理が 出来てなかったせい。
でも そのせいで くうに こんなに心配される結果になったんだ…
わがまま 言えないな…