みつばちとはちみつ
×× ヒロ ××


「くう、風呂 空いたぞ。入るんだろ?
お〜い!」


階下から くうを呼ぶ。あ、出てきた。


「ん、入ってくる・・ね。」

「うん。俺、部屋いるから・・」


部屋でくうを待つ…TVを見てても、
本を読んでも、落ち着かない…長い。

長すぎないか?…もしかして のぼせて倒れてる?! 慌てて 下りると…

台所だけ 電気がついてて…冷蔵庫の前
で 扉を開け 座ってるくうを見つけた。


「・・何 してるの? 夜食?」

「ううん・・明日のお弁当、どうしようかと 思って・・忘れてた・・」


弁当…こんな時に…


「明日は 弁当じゃなくて いいよ。学食でも コンビニでも。」

「だって・・明日も ヒロ、練習出るつもりでしょ?コンビニとかじゃ・・」


また 俺の心配…顔が ほころぶ…
座り込んでる くうの脇に後ろから 手を
入れて 立たせる。


「いいから。明日くらい・・・」


このカッコ…前にくうの家に行った時の パイル地のパーカーとショートパンツの セットアップ…に モコモコソックスが 加わってる…


…ど真ん中…

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