弟系男子が『弟』をやめた時。
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「汚い顔って!汚い顔って!
ほんまあいつ腹立つーーーっ」
一限終了のチャイムが鳴り響く。
それと同時に、
私は朝から溜まっていた鬱憤をはらした。
もう、撒き散らす勢いで。
「間違いない」
「誰の味方なの悠里は」
親友のこやつでさえ
あの眞樹原にたらし込まれているなんぞ
許せん。
てか、こんなcoolな悠里まで手懐けるなんて
もはやあいつには敵はいないと言うことか?
私以外?
「四面楚歌!!!」
「何ちょっと賢くなったの」
「まわりから眞樹原賛歌が聞こえる…」
「馬鹿だったわごめん」