弟系男子が『弟』をやめた時。
「おー、でーきた」
「うわ、稟ちゃん以外ときれい!」
「『以外』とかいらんし」
嬉しそうに、にっと笑いながら
目を細める『ヤツ』をみていると
おのずと分かりそうな雰囲気が出てきた。
私にはあれほどキレイな三つ編みができん。
私が口を半開きにしたまま突っ立っていると
後ろからぽん、と肩に手を置かれた。
「自然にアレができるから、
『たらし』じゃなくて『弟』なんじゃない?」
振り向くと、
悠里は哀れな物を見る目つきで私を見ていた。
「」
何も、いえねえ。