弟系男子が『弟』をやめた時。
しかしながら
なお性格美人な宇美瀬くんは、
私の質問に真面目に返してくれた。
「あー、いや。癖なんだよな、これ。
…照れると結構やる。」
ぼそっと後半を付け加えた宇美瀬くんは
少し顔を赤く染めて伏し目がちになっていた。
あぁ、褒められたら
調子にのらないで照れるタイプか。
このやろうどこまでもイケメン。
私はしばらく畏敬の念に駆られていた。
「───で、何で保健室来たの?」
ふと、最初の疑問に戻る。
怪我でも、さぼりでもないとしたら
もはや保健室には用事なんてないはず。
もしや、この永澤に用事があるんじゃないか。
やべえ、再びロマンス始動するじゃねえか。
はやく窓から夕日入ってこい。
今昼間だけど。