First love〜約束〜
パーティーの明るい雰囲気の中で、言えば…大丈夫だよね?
春斗と二人きりにならなければ…なんとか笑顔で言えるはず。
そう思ってたのに…。
「まだ、準備できてないから、春斗の部屋で待っててね」
おばさーん!!!
無理ですよぉ〜。
とも言えないから、しぶしぶ春斗の部屋に向かう、私。
ノックすると。
「里桜!誕生日おめでとう」
春斗が笑顔で出てきた。
あれ?意外に…普通?
前に話したのって…春休みだったよね?
久しぶりに話すのに、気まずくないのかな?
「里桜?どうした?」
ハッとして我に返る。
「なんでもない!ありがとう。春斗もおめでとう!」
「うん。ありがとう」
春斗は笑いながらそう言った。
やめてよ、春斗。
そんな笑顔見せないで。
もっと好きになっちゃうから。
諦められないよ…。
もう、ここでおめでとうって言っちゃおう!
言えば、気持ちが軽くなるかもしれない…し。
「あ…あのさ!春斗……」
「ん?」
「彼女……できたんだよね?おめでとう!!!」
やっと言えた。
そう思ったら。
「は?」