First love〜約束〜
そう思っていたから、つい笑顔になってしまった。
すると。
「なに笑ってんだよ」
「え?春斗?」
「ふ〜ん、そーですか〜。リオちゃんは木原と水野が来るのがそんなに嬉しーんですねー」
どんどん先に歩いて行っちゃう、春斗。
もしかして……。
「ヤキモチ……?」
「……悪いかよ」
彼は少し照れながら言った。
「ごめんって!私は春斗一筋だから!」
私がそう言うと、春斗は少し笑った。
「春斗、大好きっ!!」
私は後ろから春斗に抱きついた。
「ちょっ…やめろって…」
ヤキモチ妬きの春斗も、大好き。
少し照れる春斗も、大好き。
春斗の全てが愛しい。
そう思って、春斗にギュッと抱きついている私だけど……。
「お二人さん…朝からお熱いねぇ…」
後ろに、千里と優花と木原くんと水野くんがいたのだった。
「あ……お、おはよう…」
恥ずかしい場面を見られた…。