First love〜約束〜
すると、おばさんとママが病室に入ってきた。
「春斗。今日倒れたのは病気のせいじゃなくて、疲れが溜まっていたからだって」
病気のせいじゃないんだ…よかった…。
私はホッとしたけれど、春斗はもともと体があまり強くないから、何日か入院することになったらしい。
「ごめん、里桜」
春斗…。さっきから謝ってばっかり。
少し、しんみりした雰囲気になってしまったので、私は少し大きめの声で言った。
「馬鹿春斗っ!!謝るくらいならさっさと治しなさーい!疲れが溜まってたって何よ!ちゃんと寝てた? あと、そんな顔すんな!明日また来るからね!来た時に少しでもよくなってなかったら怒るからねっ!!!!」
春斗は目をパチパチして、次の瞬間、プッと吹き出して笑った。
「くくっ。わかったよ。早く治す」
よかった、春斗が笑ってくれた。
私、春斗の笑顔のためなら何だってするからね?
だから、ずっと笑ってて?