失恋のち恋
理想と現実
ギシギシと軋むスプリング。
覆いかぶさる彼は無表情。
淡々と行為を進めていく。
重なる彼の唇はちょっぴり冷たい。
手は肌を撫でるようにふくらみを愛す。
あぁ
なんでこんな時まで優しいのよ
思いっきり私を嫌ってよ
突き放してよ
「……はぁぁん……」
頂きを口に含むと舌で掬うように舐め上げた。
ずっとずっと望んでたこと……
なのに、涙が目に溜まるほど悲しくてしょうがない。
きっと、私の心はほんの少しでも衝撃を受けたら、バラバラに砕け散ってしまうであろう…