失恋のち恋
***
「今井くんのこと、好きです」
彼を呼び出し、意を決して、私は自分の想いを告白した。
彼は一瞬、困ったような顔つきをする。
「嬉しいけど、彼女いるから……」
「それでも、好きです」
すかさず即答すると、申し訳なさそうな表情をする。
知ってた。
そんなの。
でも、好きなの。
だけど別に彼を困らせたいわけじゃない……
「分かった。だけどお願い。一回だけ抱いて……。もうそれで、諦めるから……」