失恋のち恋

***



告白後、帰ってきた私はいきなり、友達の優実にタックルする。



「どうした、ひな?」



嗚咽を漏らしながら、泣いてる私をそっと抱きしめる。



「失恋……した……」



そんなこと、始めから分かっていた。



ずっとずっと前から、失恋するであろう恋を追いかけていた。



自分では分かっていても、涙はわんさか瞳から溢れ出す。



そんな私を優実は何も言わず、泣き止むまで、ずっと抱きしめていてくれた。



大事な大事な友達。



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