失恋のち恋



軽く話を楽しんだところで、席を立った。



トイレの鏡で自分の顔を見る。



なんて顔してんだろう……

私の口からため息がでた。



自分の顔見てため息つくとか、卑屈以上のなにものでもない。



トイレから出て、席に戻ろうとしたとき、誰かに声を掛けられた。



「ひ~なちゃんっ♪」



誰だっけこの人……


あ~そう、さっき話かけてきた……チャラい男



「一緒に抜けない?ちょっとしたら来てよ。俺、待ってるから」



勝手にお店の出口へと去ってく彼。



はぁ?

知るか……



< 8 / 17 >

この作品をシェア

pagetop