あの日の手紙。

どこかで

今。ここはどこだろう。


光のせいで見えない少年の前に立ち


昔の私らしき女の子が


涙を流している。少年と一緒に。


まわりを見渡してみると、


近くには川が流れていて


畑だらけ。


でも、夕焼け色に染まっていて綺麗だった。


きっと、わたしは少年に別れをつげている。


そして、最後に、


わたしが「笑って?また会おうね?絶対!」


っていって、昔からのくせなのか


小指を突き出して

約束をしていた。


その少年は顔をあげようとした。


その瞬間


目が覚めてしまった。
< 45 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop