あの日の手紙。
その時、藍の口が動いた。


そうして目をつぶりながら、


「ありがとう。でもね、私は蒼のことどうもおもってないわけじゃないよ?


1番近くにいてくれた大事な1人の男の子。幼なじみ。


ありがとうね?」


そういってくれた。


頬になにか、暖かいものがつたった。


嬉しくて。でも、悲しくて。


そんな姿これ以上見られたくなくて


オレはすぐに、保健室をあとにした。

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