あの日の手紙。
あの木の下へついた。


そこには、日笠 こう がいる。


こうは、わたしにあの懐かしい笑顔で


わらってくれた。微笑みかけてくれた。


変なの。ただそれだけなのに


胸がきゅうって締め付けられて


苦しい。あんなにも、探し回っていた人が


こんなにも近くにいたなんて。


私は、抑えきれなくなって


こうに抱きついた。


そして......


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