月夜に願いを…
その時クーラは三人の男の吸血鬼と戦闘を行っていた。
「おらぁ!!」
一人の吸血鬼の拳がクーラに向かって飛んできたが、その拳は虚しく空を掻いた。
「…お前吸血鬼の癖に弱いなぁ~」
吸血鬼は、クーラを見下げた目で睨み付けた。
「生憎、俺は吸血鬼じゃないんでね。」
そう答えると、ルナは地面に手を当てた。
「…だが能力は吸血鬼以上だ!」
ガキン!!
バキッガチッ
「ぬぁ!!」
「がぁ!!」
クーラが手のひらに力を加えると、氷の柱が地面から突き出た。
その氷の柱はかなりの量で、一瞬で吸血鬼達を串刺しにした。
「…仕事終了。」
クーラは、携帯を取りだした。
ぴっぴっ
携帯を操作し、アドレス帳を開けた。
その時。
「…あ~あ、やってくれるねぇ…」
「グっ!!」
クーラのわき腹に、氷の刃が突き刺さった。