月夜に願いを…


ここは…

俺の家??

俺に、母さんに、父さん!!

何故??

死んだはずだ。


……



思い出した!!

この後に、数人の吸血鬼が家に入ってきて…




バン!!



入ってきた!


そして、俺に飛びかかるはず…

だが…


父さんが俺を庇って…


「ルナ!!」


「グアァ!!」


「父さん!!!」


今の俺なら、二人を助けられる!!


!!


体が動かない??



そんな…



「キャアァア!!」


「母さん!!」


見てる事しか出来ないのか!?


「…ルナ…大丈夫…?」


「ルナ…ルナ…!!ルナ!!」


この声??

どこかで聞いた事がある…


「ルナ!!!」


ガバ!!


「…夢か…??」

ルナは目が覚めると、自宅のソファーの上に居た。

ルナの隣には、心配そうにルナの事を見つめるクーラが立っていた。



「大丈夫か??凄ぇうなされてたみたいだけど…」


クーラは心配そうにルナに声をかけた。

「…大丈夫だ。ちょっと嫌な夢を見ただけ。」

ルナがそう答えると、クーラは心底安心した様な表情を見せて、ルナのソファーの隣の空いている場所に腰掛けた。


「…火の吸血鬼の情報が入ったぞ。」





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