月夜に願いを…
「…悪いな。」
ルナは、クーラの言葉に多少驚愕したが、我慢にも限界が来ていたので有り難く血液を飲む事にした。
ゴク…ゴク…
今まで朦朧としていた意識が一気に覚醒した。
ルナは一気に血液を飲み干し、空になったペットボトルをゴミ箱に捨てた。
「…終わったな…おし!!殺りに行くぞ!!」
クーラは、自分の頬をペチペチと2、3回叩き気合いを入れて玄関へと向かった。
「…ああ!」
ルナは、クーラの後を追い、玄関まで向かった。
ドアを開けると、辺りは既に真っ暗で、夜空には、三日月が光っていた。