月夜に願いを…
ダン!!
「ガア!」
ルナは、コンクリートの壁に突撃し、ようやく地に足をつける事が出来た。
「…お前…の攻撃なんか、全く効かねぇ…よ。」
ルナはそう吐き捨てるが、口元から顎に向かっては血液が筋を作っていた。
「そうかよ!」
ランスは言葉言い終えると同時に地面を蹴った。
ルナとの間合いは一瞬で0になり、互いの射程距離に入った。
「ラァ!」
ランスは掛け声と同時に高速の右ストレートをルナに向かって放った。
ブオ
だがその拳は、ルナに当たる事は無かった。
ルナは膝を曲げる事で体制を下げ、その拳を見事に交わしていた。
ルナは、右手に拳を作り、曲げていた膝を一気に伸ばし、その勢いでランスの顎に拳を叩きつけた。
「あぁ!!」
バキィ!!
「グゥ!」
ランスはその勢いで空高く浮いた。
「死ねぇ!!!」
ルナは宙に浮いているランスに向かって、自分が出せる最大級の業火球を放った。
ゴオオォォ!!!
「ヤバ…」
流石にこれは死ぬと思ったランスは、一瞬で目の前に巨大な炎の壁を召喚した。