月夜に願いを…


ガキパキ!!

「!!!」

バチバチ!!

しかし、地面から急に綺麗に光る巨大な氷の柱がランスと雷撃の間に召喚され、その雷撃は雷撃に直撃する前にその柱に直撃し、互いにその姿を消した。

「…邪魔しないでくれるかな?」

男はその鋭い眼孔を地面に両手を押し当てているクーラに向けた。

「やぁだね。」

クーラは幼い子供の様に舌をぺろりと見せた。

ぴく…

男は左目を僅かに震わせきつくクーラを睨み付けた。

「じゃあ…君から死のうか?」

「やぁだね。てかお前が死ねよ。」

更に鋭くなった男の眼孔にクーラは、怯む事なく男に左手を向けた。

ヒュウン…

その行動でクーラの左手の前に、薄い冷気の幕が出現した。

バリ…バリ…

対して男の左手には、手、全体に大量の電気が集まりだした。

「らぁっ!!」

やがて、クーラの左手の冷気の幕から大量の氷の刃がとめどなく放出された。

シャリシャリバリガラ!!!

「覇!!」

一拍遅れて男の左手からは巨大な雷撃が放出された。

ドォォォン!!!!

二人のその強力な刃と雷撃は互いに大爆発を起こし、大量の煙を起こした。

「??」

男の目には、煙の合間に見える未だに氷の刃を放出しているクーラが目に移った。

だが、クーラの口元は僅かに緩ませていた。



< 42 / 70 >

この作品をシェア

pagetop