月夜に願いを…
数分後…
ルナの足元で額を地面に犬の様につけている二人の姿があった。
「ごめんなざい…」
「ずみまぜんでじだ…」
二匹の犬…いや、人間は、口々に謝罪の言葉を並べた。
「……今回は多めに見る。次は灰にして海に流すからな…」
ルナのリアリティー溢れる脅し文句に、二人は寒さに凍える小鳥の様に震えあがった。
「「もうしません!!」」
ルナはその言葉を聞くとソファーにドカリと座り込んだ。
「…クーラ!お前は研究を始めろ。ランス!お前は……」
「何でしょうか!?」
「…いや…何もしなくて良いよ。」
ルナのその言葉にランスは凄まじい屈辱を覚え、泣きながら上体起こしを始めた。