月夜に願いを…


その続きは以下の通りである。


『もう既に、確認されている白眼の吸血鬼、この吸血鬼は、吸血鬼の亜種に分類され、吸血鬼の中でもかなり上位の実力を持っている。だが、この白眼の吸血鬼を更に上回る力を持つ亜種が存在している可能性がある。それを我々は【幻種の吸血鬼】と名付けた。』

「…幻種の吸血鬼?」

ルナは、その単語に興味を抱いた。

『この幻種は、あくまで存在する可能性があるだけであって、本当に存在するかは謎である。だが、古代の遺跡の数々の壁画からは、幻種と思われる壁画が残されており、この手の学者は、本当に存在すると思い込んでいる者が多数を占めている。』

「壁画?」

そこには、この壁画と思わしき画像がプリントされていた。


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