月夜に願いを…


「覚えていないよな?」

クーラは、壁画を睨み付ける様に見つめているルナに声をかけた。

「…何が?」

「お前が覚醒状態になっている時の姿、この銀髪の軍団と瓜二つなんだよ。」

「…そうか。」

ルナは対して驚いた様子もなく、まるで他人事の様にそう答えた。


「…何か見た事あるよ。」

ルナは、その画像を指でなぞった。

「へ?」

「…とりあえず、続き読んでみるよ。」

ルナはそう言うと、再び文字の列に目を向けた。


< 63 / 70 >

この作品をシェア

pagetop