月夜に願いを…
「覚えていないよな?」
クーラは、壁画を睨み付ける様に見つめているルナに声をかけた。
「…何が?」
「お前が覚醒状態になっている時の姿、この銀髪の軍団と瓜二つなんだよ。」
「…そうか。」
ルナは対して驚いた様子もなく、まるで他人事の様にそう答えた。
「…何か見た事あるよ。」
ルナは、その画像を指でなぞった。
「へ?」
「…とりあえず、続き読んでみるよ。」
ルナはそう言うと、再び文字の列に目を向けた。