月夜に願いを…
「…だよなあ。お前の力はまた別の力によるものか。」
答えに近付いていたつもりのクーラは、がっかりとうなだれた。
「…ま、あんまり俺の正体は気にする事ないよ。」
ルナは対して興味なさそうにタバコの箱に手を伸ばす。
「…ちっ。」
小さく舌打ちをするとタバコの箱を左手でくしゃりと潰し、ごみ箱へ放り投げた。
「タバコがきれた。買いに出てくるよ。」
そういうと二人の返答を待たずにルナは夜の街に出た。