月夜に願いを…



「君、何たそがれてんのさ?」

不意に声をかけられ、ルナは満月に向けられていた視線を声のする方に移した。

「っわ!!」

そこには、鼻が付きそうなくらい顔をルナに近付けている一人の少年がいた。


「クク…そんなに驚く事ないじゃない。」


少し距離を開けてまじまじと少年を眺めた。


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