月夜に願いを…


「おっ…悪いな。」


ピッ

クーラは携帯を取りだし耳に押し当てた。


「もしもし……ぁ?…まぢかよ、しゃぁねぇな。……場所は?…了解、相手の数、能力、特徴は?………OK、スグに向かう。」



ピッ


クーラは通話を終了し、ポケットに携帯をしまった。

「ルナ、悪いな用事が入った。少し出かける。」

そう言うと、スグに出かける準備をし、玄関に向かった。

だが…

「…お前…吸血鬼狩りだったのか…?」


「!!」



クーラは、しまったというような表情をした。

「吸血鬼は耳もかなり良い…さっきの会話、まる聞こえだ…」



「…」

< 7 / 70 >

この作品をシェア

pagetop