月夜に願いを…
「おっ…悪いな。」
ピッ
クーラは携帯を取りだし耳に押し当てた。
「もしもし……ぁ?…まぢかよ、しゃぁねぇな。……場所は?…了解、相手の数、能力、特徴は?………OK、スグに向かう。」
ピッ
クーラは通話を終了し、ポケットに携帯をしまった。
「ルナ、悪いな用事が入った。少し出かける。」
そう言うと、スグに出かける準備をし、玄関に向かった。
だが…
「…お前…吸血鬼狩りだったのか…?」
「!!」
クーラは、しまったというような表情をした。
「吸血鬼は耳もかなり良い…さっきの会話、まる聞こえだ…」
「…」