御主人様のお申し付け通りに
step 8 これが俺の洗礼だぁ
もう頭の中で何も考えられない。
息も上がって、過呼吸みたいになってて、苦しい。
身体も妙に敏感になってる。
「別れた男とすんなよ…」
…確かに…そうだね…。
「…せめて他の男を求めろって…」
ベッドが、ギシギシと揺れる音がする。
「…俺なら…いつでも…空いてる…」
突然小さな声で呟くから、全然聞き取れなかったけど。
優しく甘い声だった…。
「…俺は何年かぶりの感覚だから…我慢するの…やっとなんだけどな…」
永田は腰だけを器用に動かして、一人事みたく言う。
「永田っ…感じてるの?」
「うるせーな…」
うるさいって言うほど…真剣なの?
「おまえ…これで…俺意外の男としたら…真面目に俺…怒るからな…」
ユサユサと揺れる永田に、私はうなずいた。
「…分かった」
すると、また私の口唇に微かに自分の口唇をかすめて、感じながら言った。
「ブッ飛ばしはしない…」
「えっ?」
「ブッ殺すかもな…」
……。
彼氏でもセフレでもない、他人の私に。
「どうして…」
その言葉の後、すぐに私は口唇を塞がれた。
「んっ…」
永田は、広がったままの私の指先に、自分の指先を絡めてきた。
あれ…。
何か違う…。
キスの仕方が、舌の絡め方が、何かさっきと違う。
妙に優しい…。
繋がってる全てから優しさが広がるような。
顔に吐息が当たって、見つめ合って。
永田の心臓の音と揺れが、私の心臓に触れていて。
キモチイイ…。
いや…違う。
本当の意味で、人の温もりを間近で体感して、この男の優しさが…。
ココチイイ…。
心から感じた。
「…これが…永田の…洗礼なんだ…」
私が呟くと、
「……」
永田は何も言わないで、必死で私の中身から洗礼しているようだった。
息も上がって、過呼吸みたいになってて、苦しい。
身体も妙に敏感になってる。
「別れた男とすんなよ…」
…確かに…そうだね…。
「…せめて他の男を求めろって…」
ベッドが、ギシギシと揺れる音がする。
「…俺なら…いつでも…空いてる…」
突然小さな声で呟くから、全然聞き取れなかったけど。
優しく甘い声だった…。
「…俺は何年かぶりの感覚だから…我慢するの…やっとなんだけどな…」
永田は腰だけを器用に動かして、一人事みたく言う。
「永田っ…感じてるの?」
「うるせーな…」
うるさいって言うほど…真剣なの?
「おまえ…これで…俺意外の男としたら…真面目に俺…怒るからな…」
ユサユサと揺れる永田に、私はうなずいた。
「…分かった」
すると、また私の口唇に微かに自分の口唇をかすめて、感じながら言った。
「ブッ飛ばしはしない…」
「えっ?」
「ブッ殺すかもな…」
……。
彼氏でもセフレでもない、他人の私に。
「どうして…」
その言葉の後、すぐに私は口唇を塞がれた。
「んっ…」
永田は、広がったままの私の指先に、自分の指先を絡めてきた。
あれ…。
何か違う…。
キスの仕方が、舌の絡め方が、何かさっきと違う。
妙に優しい…。
繋がってる全てから優しさが広がるような。
顔に吐息が当たって、見つめ合って。
永田の心臓の音と揺れが、私の心臓に触れていて。
キモチイイ…。
いや…違う。
本当の意味で、人の温もりを間近で体感して、この男の優しさが…。
ココチイイ…。
心から感じた。
「…これが…永田の…洗礼なんだ…」
私が呟くと、
「……」
永田は何も言わないで、必死で私の中身から洗礼しているようだった。