御主人様のお申し付け通りに
「なぁ、ちょっと、いいじゃん…」

ゴソゴソと触られても、わざと無視してやる。

「ダメってば」

触れてくる手を意地悪に何度も、冷たくどけてやる。

「なぁ…我慢できねぇもん…」

強引にひっくり返されて、鎖骨にキス。

「もぉ~っ」

肩を剥き出されて、そこにも軽く噛みついて、歯形を付ける。

「痛い~っ」

永田はまた自分でどんどん興奮してきて、息が荒いのなんのって…。

鼻息が熱いなぁ。

「な、ちょっと、触れって…」

永田は私の手を取って、触らせようとするから、

「拒否します!」

「いいから!触れ!」

永田、少しムキになってる。

どこまで拒んだら、コイツの状態がおかしくなるのか…ちょっと実験。

「ほら!早く!」

「プ~だ☆」

「俺の言う事が聞けないのか!」

って、怒鳴りながらも私の身体に、永田は自分の身体全体を擦り付けていた。

可哀想に永田、瞳がウルウルしてる。

あらら。

知~らないっと。

私を日頃、いじめる罰だ。

おまえも、私の奈落の底を味わえ!

「…頼むって…」

何そんな甘えた声、出してるの?

「え~っ…」

コイツ、勝手に脱いでるけど。

焦らしてやろ。

「なぁって…」

私を見つめては、口唇に何度もキスをする。

「…好きなんだよ…おまえだってそうだろ?」

耳元で息を吹き付けながら、囁く。

「…いい加減、分かれよぉ…」

頬と頬を合わせながら、熱い吐息を吹き掛ける。

私が永田の背中を上下に触れると、ピクリと身体が反応した。

それだけなのに、すっごい今感じてない?

「トシコ…好きだ…欲しい…」

「仕方ないなぁ~…」

その私の言葉で、永田は激しいキスをして求めてきた。

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