御主人様のお申し付け通りに
永田はキーホルダーを、さっそく鍵に取り付けた。
「マジに嬉しいよ…そう思えるプレゼント、大切にするな…」
「いいのいいの、全然いいの!」
こんな事、いっくらでも永田のためなら出来るから。
「おまえ無理してない?」
「してないよ」
私が私自身の事で不安になると、永田も永田自身の事で不安になってる。
今日の、お爺さんの言葉を思い出した。
「大丈夫じゃよ。あの子の側に居たら…」
「私ね、決めたの。永遠に永田の側で添い遂げるんだって。…いいの、自分の意思なんて、もう無くなっても。そんなモノすらも、永田にくれてやるわ。実はね永田の背にこの間から、私のこの先の生き末が映画みたいに見えちゃってて…」
永田は、私を真面目な顔して見つめる。
「私はその流れに添っていくって。それから、幸せだとか不幸せだとか、もう私こだわらない。私はただ、永田に添ってく…」
「聞いてもいい?」
「何?」
「そのビジョンに映るトシコは、俺の側に居て笑ってる?」
「笑ってるよ…」
私は感情を抑えきれなくなって、立ち上がり永田に抱き付いて泣いた。
「永田だって笑ってる…結婚式で、ベールを捲って笑ってる…」
「俺たち結婚するんだな」
「時々私が永田に怒られるの…俺の言う事を聞けないのかって…」
「俺は、おまえの御主人様だからな」
「うん…だけどね、謝るとキスして永田も私もまた笑ってる…」
「そっか」
永田は私の髪を何度も優しく撫でながら、私の話を聞いてくれた。
「お互い病気の時も悩んでる時も、いつも一緒なの…」
「そうだろうな」
「同じ日々を繰り返して、そのうち子どもまで出来ちゃって…」
「えっ?…だって、おまえ…」
永田は驚いて、私に言葉を問い掛けようとした。
だから私は赤面しながら、胸の中に隠れて話を続けた。
「いいの…永田だからいいの…全然いいの…」
「それで、おまえが笑ってるんなら、俺は構わないよ?」
「笑ってるよ…永田はそんな私を見て笑ってる…だから…だから…」
涙を流しながら、私の今まで永田に言われ続けていた言葉を思い出して、自分の愚かだった固定概念を捨てた。
「分かった、もう言わなくたって俺は分かってるから…。ちゃんと分かってるから」
「今までごめんなさい…偉そうな言葉たくさん言って…嫌な思いさせてごめんなさい…」
「何で?何で謝るんだよ、意味分かんねぇよ…」
私も何だか訳が分からなくなって、ワンワン泣いた。
「マジに嬉しいよ…そう思えるプレゼント、大切にするな…」
「いいのいいの、全然いいの!」
こんな事、いっくらでも永田のためなら出来るから。
「おまえ無理してない?」
「してないよ」
私が私自身の事で不安になると、永田も永田自身の事で不安になってる。
今日の、お爺さんの言葉を思い出した。
「大丈夫じゃよ。あの子の側に居たら…」
「私ね、決めたの。永遠に永田の側で添い遂げるんだって。…いいの、自分の意思なんて、もう無くなっても。そんなモノすらも、永田にくれてやるわ。実はね永田の背にこの間から、私のこの先の生き末が映画みたいに見えちゃってて…」
永田は、私を真面目な顔して見つめる。
「私はその流れに添っていくって。それから、幸せだとか不幸せだとか、もう私こだわらない。私はただ、永田に添ってく…」
「聞いてもいい?」
「何?」
「そのビジョンに映るトシコは、俺の側に居て笑ってる?」
「笑ってるよ…」
私は感情を抑えきれなくなって、立ち上がり永田に抱き付いて泣いた。
「永田だって笑ってる…結婚式で、ベールを捲って笑ってる…」
「俺たち結婚するんだな」
「時々私が永田に怒られるの…俺の言う事を聞けないのかって…」
「俺は、おまえの御主人様だからな」
「うん…だけどね、謝るとキスして永田も私もまた笑ってる…」
「そっか」
永田は私の髪を何度も優しく撫でながら、私の話を聞いてくれた。
「お互い病気の時も悩んでる時も、いつも一緒なの…」
「そうだろうな」
「同じ日々を繰り返して、そのうち子どもまで出来ちゃって…」
「えっ?…だって、おまえ…」
永田は驚いて、私に言葉を問い掛けようとした。
だから私は赤面しながら、胸の中に隠れて話を続けた。
「いいの…永田だからいいの…全然いいの…」
「それで、おまえが笑ってるんなら、俺は構わないよ?」
「笑ってるよ…永田はそんな私を見て笑ってる…だから…だから…」
涙を流しながら、私の今まで永田に言われ続けていた言葉を思い出して、自分の愚かだった固定概念を捨てた。
「分かった、もう言わなくたって俺は分かってるから…。ちゃんと分かってるから」
「今までごめんなさい…偉そうな言葉たくさん言って…嫌な思いさせてごめんなさい…」
「何で?何で謝るんだよ、意味分かんねぇよ…」
私も何だか訳が分からなくなって、ワンワン泣いた。