君のために私は歌う
プロローグ






まばゆいスポットライトのしたで
一人の少女が照らされる。





あつまる視線





期待の目




聞こえる声




"頑張って。大丈夫?"




大丈夫。歌える。





私はきっと大丈夫。








マイクを構える。








なにも変わらない。









いつものように楽しむだけ







ねえ、そうなんでしょう?







私の声ちゃんと届くかな?








ううん。届かせる。絶対に──────







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