辛恋


トボトボと歩いて自分のデスクに着くと


隣に座っていた私の友達の高梨美嘉が


声をかけてきた。


「やっちゃったねー。


私、何回も電話したのにー。」


「だって、全く気づかなかったんだもん…。」


「もお目覚まし時計10個ぐらいかけたら


いいんじゃない?」


「やっぱりそこまでしないとダメなのかなー。」


美嘉も高校卒業して同じ会社に就職したけど


美嘉は仕事も早くて先輩達から信頼されている。


何回、美嘉になりたいと思ったか…。


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