いつか きっと…

引き返す事もできず、遥希の背中に視線を送ってみる。


華奢に思えた後ろ姿が何だか大きく見え、男らしさを感じた。


まくられた袖から覗く両腕もまた、どこか力強さがある。



私はこの人の事を、まだ何も知らない。



そう思うと、自分がこの場にいる事に今更ながら不安を感じていた。
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