いつか きっと…
皆の視線が遥希の左手に集まる。
「あの…今日って? てゆうかその怪我、私のせいなんです。遥希くん、私のせいで怪我しちゃって…。」
私はこの時、遥希がここに来た理由を初めて知った。
「美桜のせいじゃねぇよ。」
遥希はそう言うと、昨日の出来事を簡単に話しだした。
「ふ~ん。そんな事あったんだ。俺はてっきり、またくだらない喧嘩でもしたのかと思った。」
「それか女にやられたとかなっ。」
悠哉のその一言で一気に和やか空気が広がる。
遥希も、おどけたように照れ笑いした。