いつか きっと…

昨日から何気なく自然に繋いだ手。

なのに今は、意識しすぎて並んで歩くのが精一杯だった。


どんなにゆっくり歩いても、あと10分もすれば駅前に着いてしまう。


もどかしい気持ちで美桜を見る。


夜風に吹かれるたびに、サラサラと髪が揺れる。


月の明かりに照らされた、昨日の美桜を思い出した。
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