いつか きっと…
「でもさ…こんな俺の事いつも応援してくれて、背中押してくれて。夢があるって事は幸せな事なんだぞって…。兄貴もさ、工場継ぐ事が自分のやりたい事なんだって。遥希も自分のやりたい事をやればいいって言ってくれて…。」
「遥希くん、愛されてるんだね。」
「そうだな。でもさ、何だか自分が情けなくて。だから少し前に家を出て、アパート借りて1人暮らし始めたんだ。」
1人になってわかった事。
自分がどれだけ家族に甘えていたのかという事。
1人で大きくなったような顔をして、やりたい事だけやって来た。
そんな俺だから…
だからこそ夢を叶えたい。
本気でそう思った。