いつか きっと…

2日続けてソファーで目覚めた。

昨日は隣りに遥希の温もりと寝息を感じ目覚めた朝も、今日は寂しさと孤独に包まれている。


メイクも落とさずに寝てしまった事を後悔しながら、いつものようにシャワーを浴びに浴室に向かった。


服を脱ぎ捨て、ジーンズを脱ごうと手を掛けた時、不意にポケットの中の小さな紙切れの端が手に触れた。


昨日の帰りぎわ、タクシーに乗り込む間際に遥希に手渡され物だった。


そこには、とても綺麗とはお世辞にも言えない、それでもどこか遥希らしい優しい文字で、携帯の番号とアドレス。


その下には、付け加えるように『連絡下さい』とだけ書かれた文字。

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