いつか きっと…

手を繋いだまま、デパートの店内を歩き回った。


単純に考えれば、指輪などのアクセサリーが定番なのかもしれなかったけれど、初デート感のぎこちなさが消し去れない2人にはまだハードルが高く感じてしまう。


そんな時、何気に立ち寄った店に飾られていた物に目が止まる。


羽の形をモチーフにした、シルバーのストラップ。

ペアになっていて、2つを合わせるとハートの形になる。

それぞれに、小さな石が埋め込まれていた。


「遥希、これ可愛い。」


手に持っていたストラップを遥希に見せた。


「これなら遥希が持ってても変じゃないよね?」





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